
の通信との干渉等のため疑義がだされた。
(2)NABS候補
日本からはCバンドNABSに関する信号フォーマット案、飛行実験によるBER等の実験データを発表した。スウェーデンからは、VHFにおけるD8PSKを使用した混雑したエリアにおけるCAT−IのNABSについてのペーパが発表された。またこれに関連し新しい変調スキームとしてGMSK(Gaussian Minimum Shift Keying)についての報告があり、周波数の利用率の観点から注目される。
RTCA/DO−217については、チェンジ2の新たな変更を含む資料について発表があり、CRCが24ビットから32ビットになる等の変更がありエラーバジェットの点からNABSとしての改良が見受けられた。
いずれにしても、各候補についての技術的評価検討がなされなければならないということは言うまでもないが、最終的には、各周波数候補における、導入のための必要経費、機上装置の対応、移行の方法等による検討結果が極めて大きなファクターになることは否めない。
このため日本を含めた、主要国におけるVOR/DME等のチャネル利用状況を次回、2月のワーキング・グループ会議までに報告することになった。
3.1.2 ?CAO GNSSP WG会議(9年2月)
3.1.2.1 はじめに
1997年2月17日(月)から28日(金)まで、オーストラリア、クイーンズランド州ゴールドコーストのインターナショナルホテルの会議場においてICAO全地球的航法衛星システムパネル(GNSSP)ワーキング・グループA,B,C,D会議が開催された。以下その概要について報告する。この会議は、GNSSの民間航空への適用に関する国際標準及びガイダンスマテリアルの策定を主な作業目標としており、昨年の9月に米国アトランティック・シティーで開催されたワーキング・グループA,B,C,D会議に引き続き実施された。開会初日のプレナリーセッションではAir Services Australiaのダブス部長が開催の歓迎スピーチを述べた後、各ワーキング・グループ共通の議題について全体会議で討議が行われた。
3.1.2.2 参加者、出席者
この会議には20加盟国(オーストラリア、カナダ、フランス、フィジー、ドイツ、イタリア、日本、ケニア、オランダ、ロシア、ニュージーランド、サウジアラビア、スペイン、スウェーデン、英国、米国)及び8国際機関(ICAO,lATA,ICCAIA,?nmarsat,EUROCONTROL,ESA,IBAC)から89名が参加した。日本からは航空局を始めとして芝浦工業大学の水町教授、電子航法研究所、ANA、日本電気から延べ4名が出席した。
3.1.2.3 会議日程
2月17日の初日には、4つのワーキング・グループ全員による全体会議が開催され、現在までのICAOの他のパネルの審議の状況報告等及び今後の進め方について審議し、引き続き各ワーキング・グループに分かれ討議が進められた。以下、会議日程を示す。
前ページ 目次へ 次ページ
|

|